思いがけない映画に出くわした。映画『狼の挽歌』。面白かった

ここ1週間で一番面白かった。
封切りのときに見ている。
44年ぶりに再見。
高層ビルの外側につけられたガラス張りのエレベータが最上階に向かっている。
喪服姿の、それは綺麗なジル・アイアランドと、悪徳弁護士のふたりが乗っていた。
ピシッと音がし、ガラスに小さな丸い弾痕のひびが入る。
弁護士がのけぞる。さらにピシッと弾丸が撃ち込まれた。
恐怖におののくジル・アイアランドは、次の標的が自分であることを知る・・・・無言で描かれる、ラストの狙撃シーンは今見ても素晴らしい。
オープニングの小気味いいカーアクション、タイヤを撃ち抜かれたレースカーが暴走して壁に激突して炎上するシーン、ジル・アイアランドのヌードと見どころも満載。
寡黙な殺し屋・ジェフ(チャールズ・ブロンソン)が、ただひとり愛した女・ヴァネッサ(ジル・アイアランド)は、裏社会の性悪女だった。
彼女はジェフをたぶらかし、自分にとって邪魔な男たちを殺させて、裏社会の頂点に立とうとしていた。
この映画で、悪女のヴァネッサをとことん嫌な女としては描いていない。
彼女は、自らの悪行の報いで、いつかは身を滅ぼす運命を覚っているように見えた。
ヴァネッサの裏切りに怒ったジェフがヴァネッサに向かって銃口を向けるシーンがある。
「殺すなら苦しまないように、1発で仕留めて」と懇願するヴァネッサにジェフは銃口を下ろした。
このシーンがラストで効いてくる。
さっき公開年などを調べるためにネットで検索していたら、思いがけない名前に出くわした。『流されて』の女性監督、 リナ・ウェルトミューラーが脚本に参加していたのだ。
ジル・アイアランドの描き方に何かしらの影響があったのかもしれないと、ぼんやり思った。


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